「パリ季記」 猫沢エミ

パリ季記

猫沢エミさんの、『パリ季記』を読みました。

猫沢さんは、日本でミュージシャンやアーティストとして活動されていたのですが、
30歳を過ぎたある日、突然、パリに住もうと思って、猫と一緒にパリへ引越。





知識として知ってはいるけれど「個人主義」のフランス人と「集団主義」の日本人、
生活の中でそれをひしひしと味わいます。

フランス人は意見の食い違いで勃発する口喧嘩はまさにゲームの様に、
楽しみ、当然、会話も「ジュ~(私は~)」から始まる事を好む。

場の空気を読んで歩調をあわせる日本人には、
日常の中にアグレッシブな要素が多く、ストレスがたまりそうな環境。

先日のテレビ番組で、バレリーナの吉田都さんが、
ロイヤルにいた頃に、イギリス人の様に強く主張する、
という事を一生懸命頑張ったそうですが、
途中で「自分らしくない、自然じゃない」と感じて諦めたそうです。

10代後半からイギリスで暮らしていても、
そう感じてしまうのだから、幼少時の環境はその後の人生に大きく影響し変える事は簡単ではないのだろう。

猫沢さんも、日本では「言いたい事をはっきり言う人間」だと言われていたようだが、
フランス人に圧倒され、すっかり小さくなってしまうそう。


そおいえば、勉強する時に、アウトプットが重要だと言いますが、
普段からあれこれ議論していると自然とアウトプット量が増えて、
記憶力があがりそうだなと少し羨ましく感じました。
最近は、物忘れが酷く、人の名前をよく忘れてしまいますし(-_-;



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パリ季記―フランスでひとり+1匹暮らし (天然生活ブックス)

発行年月:2006年01月
著者:猫沢エミ
出版社:地球丸
サイズ:単行本
ページ数:199p

ペットを連れてパリへ引越しを考えている方にもお勧めです。




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